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5. KAZUメソッド 姿勢改善体操 効果検証

更新日:2023年6月25日

「KAZUメソッド姿勢改善体操」とは、痛みの軽減や転倒予防を目的として平成14年6月から実践している体操です。

この体操を作成する当たりまず基本となる数種類の体操を一定期間高齢者に実施してもらい体操前後の身体の変化を検証することから始めました。


基本となる体操は、①椅子に座ってできること、②重心移動が伴うもの、③主に体幹機能の向上が図れるもの、以上、三つの条件を課して作成しました。対象者には三つの条件を満たす33種目の体操を定期的に約三か月間実践してもらいました。

転倒予防効果の判定は重心動揺計(めまいの診察で使用する計器)を用いた測定とファンクショナルリーチ(腕を肩の高さで伸ばしどれだけ前方に移動することができるか)を測定しバランス機能を評価しました。痛みの判定はビジュアル・アナログ・スケール(VAS)を用いて運動前後の痛みの度合いを客観的に評価しました。

その結果、バランス機能の改善と痛みの軽減がみられ、平成13年に「加齢に伴う平衡機能の検討」というタイトルで医師会学術集談会に発表し教示を頂き実践することとなりました。

バランス機能は歩行を始めとするヒトの動作で極めて重要な機能です。バランスとは「足・目・耳」の三つの感覚器の相互作用です。個々に得られた情報を脳に伝達し、脳で統合して動きの指示が出される。いずれかの情報で不備なものがあるとバランスが崩れ不安定な動作になります。加齢によりバランスが崩れる一番の理由は、目と耳の情報不足によるものと私は考えます。

ご承知の通り目と耳は頭部にあり、背骨の天辺に位置しています。背骨や胴体‥すなわち体幹機能の低下(主に柔軟性の低下)により目や耳の情報も的確に脳に伝達することが難しくなるのです。

また、偏平足や外反母趾など足部の障害は足底感覚の異常をきたします。偏平足や外反母趾は足の障害だから一般的には靴が原因を思われがちです。

過去に姿勢評価する際、変形性関節症や脳梗塞で麻痺のある方、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の方は、性別にかかわらず外反母趾や偏平足があることを経験しました。外反母趾はハイヒールが原因と思われがちですが、体幹機能の低下も原因の一つと考えます。


体幹機能の向上はバランス改善、痛みの軽減が図れること。その結果を得るには姿勢改善が極めて重要であるということです。

体幹とバランスを鍛え姿勢づくりすること。

KAZUメソッドのプログラムは、足底も眼も呼吸も背骨も腕も‥「いつでも、どこでも、だれにでも」「安全で効果的なものを楽しく継続できるる」内容で作られています。


 
 
 

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©2022 by 健康運動指導士 山田和彦。Wix.com で作成されました。

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